京都府南丹市・城谷口古墳群

谷間に営まれた変遷が追える群集墳


●京都府南丹市八木町北広瀬 城谷口古墳群

●2006年7月1日 現地説明会/(財)京都府埋蔵文化財調査研究センター

 京都府南丹市の八木工場団地北広瀬地区開発事業に先立ち、発掘調査を実施。現地は亀岡盆地北端の筏森山西側の谷間です。城谷口古墳群は方墳5基以上、円墳10基以上からなる群集墳で、そのうち、1〜3、6〜13号墳が調査されました。うち、3号墳のみ良好に遺存していたため、主体部は調査せず現状保存されます。

                  2号墳から出土した珍しい蛇行剣(下)

1号墳、周溝をもつ6世紀後半、径11mの円墳で、墳丘には二列の石列が巡る。無袖の横穴式石室の基底部が残存。

2号墳石室、玄室は2.6m×1.9mの両袖式で、左の側壁は石が抜かれている。石障で屍床を造る九州タイプ。

2号墳袖部の須恵器の転用枕。後に障石を壊して追葬が3回以上行われている。南九州に多い蛇行剣が出土。

3号墳、一片20m以上の方墳で、主体部は木棺直葬と思われる。葺石が一部残存。4〜5世紀の築造。

6号墳、12×8mの方墳で葺石をもち、幅4mの周溝が巡る。五世紀の築造で、鉄製品が出土。

8号墳、周溝が巡る径7mの円墳で、主体部は無袖の横穴式石室。六世紀後半の築造で、床面が良好に残存。

10号墳、周溝が巡る径10mの円墳。無袖の横穴式石室の床面が良好に残存。六世紀後半の築造で、追葬あり。

11号墳、周溝が巡る径10mの円墳で、無袖の横穴式石室の床面が良好に残存。棺台がよくわかる。

12号墳、周溝が巡る径12mの円墳で、無袖の横穴式石室の床面が良好に残存。頭骨が二体出土し、追葬あり。

12号墳石室、奥壁側より。敷石も完全に残存。調査中で、遺物も一部原位置のまま。


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