福井県美浜町・浄土寺古墳群

石棚を有する横穴式石室を調査


●福井県美浜町丹生 浄土寺古墳群

●2004年11月27日 現地説明会/美浜町教育委員会

 福井県敦賀半島には石棚を有する横穴式石室が5基存在し、全国的にも珍しい集中地域です。そのうち、2基が半島西部の浄土寺古墳群にあり、3号墳が今回調査されました。径7mの円墳と推定され、石室前面から続く外護列石が墳丘裾を半周巡っています。石室は全長5.6m、玄室長2.2m、幅1.2m、羨道幅1.3mで、玄室平面空間の大半を占める形で石棚が2石で構築されています。出土した須恵器の編年から、7世紀第2四半期の築造と考えられます。

3号墳石室

3号墳、石棚を上から見たところ

3号墳立柱石

2号墳石室、ほとんど同構造

敦賀半島東側にある穴地蔵古墳

半島東側、峠を挟んだ反対側にある白塚古墳


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